タイトル(ドイツ語)が、「牛の取引」という意味を示すことから分かるように、このゲームは競売と入札を基本としたゲームである。安い家畜から高い家畜まで、数多い家畜のカードをそろえるのが目的。
1つの家畜には4枚のカードがあり、この4枚を揃えるとその家畜を手に入れたことになる。このカードは1枚ずつ競売で手に入れるわけで、競売の親は交互に勤めることになる。競売の親は競売に参加できない代わりに、落札価格が低いと自分で買い取れたり、入札でぎりぎりの価格で手に入れたりする事ができ、そのへんがスリルの大きいゲームとなっている。
競売でカードがある程度集まったら取引。同じ家畜カードを持っている同士でお金カードを交換し、より多いお金カードを出した方がその家畜を総取り。お金カードをより多く出さなければ家畜を手に入れることはできないが、もし相手がその家畜を必要としていないのにお金を出すのは意味がない。その辺の読みあいが難しくも面白い。
特定のカードが出るたびに市場に金が投入(お金カードが新しく配られる)。おかげで価値のインフレも起きる。お金カードは取引に使うが、ゲームの終わりには全く価値がなくなるのもポイント。
いくつかのルールの違う局面があるため、全くの初心者のみの集まりには勧められないが、それほど難しいルールとも言えないので、多少のカードゲームの経験もしくは根気良いルールブックの解読ができればとても面白いだろう。