黄色いジャージ(マイヨジョンヌ)を巡るスピーディーなカードゲーム。
2-6人用。8歳から99歳まで。
マイヨジョンヌ争奪のため自転車を走らせる優勝候補となってプレイするカードゲームです。
汗をかくわけではありませんが、十分ゾクゾクするような興奮と楽しさが味わえます! 速度カードと、スパートカード、山道カードを戦略的に、賢く使って、注意深く風よけしながら走ってください。向かい風が勝ちを左右します。先頭より時速2km遅く走ったなら集団から離れてしまいます。何回かラウンドをこなすことで勝ちを決めます。多くのラウンドで先頭にたった走者が勝利します。
まず、99枚のカードが入っています。内訳は、
84枚の速度カード(いろいろな速度が書かれています)。
5枚の山道カード。
5枚の向かい風カード(-2と書かれた赤い三角形が書かれています)。
5枚のスパートカード(+2と書かれた青い下地が書かれています)。
現在の先頭走者を示すために、以下のものが入っています。
マイヨジョンヌ駒1個
先頭集団からの遅れ時間を示すために、以下のものが入っています。
1分の遅れを示す青チップ20枚
5分の遅れを示す赤チップ20枚
第1ラウンドの前に、各プレイヤーはよく混ぜたカードの中から1枚ずつ引きます。一番大きい速度カードを引いた人が最初の先頭走者となります。
全プレイヤーに手札として6枚ずつ配ります。残りのカードは裏向きの山札にして、中央に置きます。向かい風カードは即取り出し、その分山札からもらいます。 (出した向かい風カードは山札に入れて、よく混ぜます。)
先頭走者の前にマイヨジョンヌ駒を置きます。この駒は、その時々の先頭走者を示すものです。
遅れ時間チップはまとめてより分け、プレイヤーの一人が管理します。
マイヨジョンヌ駒のあるプレイヤーからスタートします。カードを山札から1枚引き、自分の手から1枚速度カードを出します。これが先頭走者の速度を示します。
各プレイヤーが出したカードは、それぞれ自分の前に重ねて置いていきます。
これで次のプレイヤーの番になります。同じようにカードを引き、状況に合ったカードを1枚出します。
出したカードが先頭走者の速度と同じか、時速2kmまでの範囲で小さい場合(-1,-2km/h)は、プレイヤーは風よけで走っていることになり、そのまま次のプレイヤーの番になります。
出したカードが先頭走者の速度より時速3km以上小さい場合、先頭走者から引き離されたことになり、遅れ時間チップを受け取ります。先頭走者との速度の差、1km/hにつき、1チップ受け取ります。そして次のプレイヤーの番になります。
出したカードが先頭走者の速度より速い場合、そのプレイヤーが先頭走者となり、マイヨジョンヌ駒を受け取ります。この速度カードの値がこれ以降のプレイヤーの基準速度となります。 そして次のプレイヤーの番になります。
注意:山札からカードを引くのを忘れた状態で次のプレイヤーが山札を引いた場合、後から引き足すことはできません。少ない手持ちカード枚数のままそのラウンドをプレイしてください。 |
先頭集団から離れてしまったプレイヤー(遅れ時間チップを持っている人)は、自分1人で走ることになるため、先頭走者を風よけにして走ることが出来なくなります。
これ以上遅れないためには、先頭走者と同じ速度で走らなければなりません。
少しでも遅い速度カードを出した場合、その差に応じて(1km/h = 1分)遅れ時間チップを受け取ります。なるべく速く走って遅れ時間を取り戻し、再び(戦略上有利な)風よけ走行が出来るように頑張らないといけません。
遅れ時間のあるプレイヤーが先頭走者よりも速く走った場合、遅れ時間を取り戻すことが出来ます。速度の差に応じて(1km/h =1分)、遅れ時間チップを返却します。遅れ時間チップを全て返却したら、それは先頭集団に戻ってきたことを意味し、また風よけ走行ができるようになります。先頭走者になれるのは、速度カードを出したときに遅れ時間チップを持っていない人です。遅れ時間を取り戻しつつ先頭走者になることはできません。
先頭走者になっていれば、どんなカードを出しても先頭集団から離れることはありません。どんな速度で走ることに決めても、遅れ時間チップを受け取ることはありません。
しかし、遅い速度カードを出せば出すほど、後続の走者に追い抜かれる危険は増していきます。追い抜いたものがマイヨジョンヌ駒を奪取し、巡行速度を決めることになります。
これらのカードは、ゲームを面白く、刺激的にします。
山道カードには2つの意味があります。
山道は狭く、曲がりくねっています。そのため先頭走者は他の走者から追い抜かれることがありません。いくら速いカードを後続の走者が出しても、追い抜くことは出来ないのです。しかしながらそれにも関わらず、遅れ時間を取り戻すことは可能です。
山道カードは風よけ走行のルールを無効にします。1km/hおよび2km/h遅いカードを出した場合も、遅れ時間としてチップを受け取ります。
山道カードは次の条件のときなら、いつでも出すことが出来ます。
先頭走者が速度カードに加えて出すことができます。この山道カードはそのプレイヤーに再び順番が来るまで有効です。この山道カードは先頭走者の出したカードの山に横向きにして重ねて置きます。この山道カードを出した場合、手札が6枚になるように補充します。
先頭集団にいない走者が、先頭走者がカードを出した直後に出すことができます。この山道カードは、先頭走者の出したカードの山に横向きに重ねて置き、手札が6枚になるように補充します。この山道カードは、先頭走者に再び順番が来るまで有効です。
スパートカードは、個人の速度カードの値を2km/h増加させます。ただし最高値は52km/hです。自分の順番のときに、そのプレイヤーの好みに応じて、1枚かもしくは複数のスパートカードを速度カードに続けて出すことができます。出した後で、出した枚数に応じて山札からカードを引き、手札が6枚になるように補充します。
例外:山道カードが出ている場合、速度は50km/hを超えて上がりません。49km/hの速度カードを出したプレイヤーがスパートカードを出しても、速度は50km/hとなります。
向かい風カードは、個人の速度カードの値を2km/h減少させます。このカードを山札から引いたら、すぐに自分の出したカードの山に置き、カードを再び山札から引きます。
もし、また向かい風カードを引いたら、同じようにすぐカードを置きます。
その後、普通に速度カードを置くことになりますが、この速度カードは向かい風カード1枚につき2km/h遅い速度カードとなります。
スパートカードと向かい風カードは、互いにうち消しあいます。
例外:山道カードを出した補充として向かい風カードを引いてきた場合、とりあえず向かい風カードを横向きにして置いておきます。この向かい風カードは、次の番で出す速度カードに適用します。
Tip:もし、簡単な形式でゲームを楽しみたい場合、これら特殊カードはゲーム前に全て取り除いてください。 |
1ラウンドは、プレイヤーの1人が山札の最後の1枚を引き、カードを出したときに終わります。
手元に残ったカードにはなんの意味もなくなります。
ラウンドの決着は、以下のようにして決めます。
先頭走者(マイヨジョンヌ駒を持っているプレイヤー)は、そのラウンドの勝者となり、1ポイントを取得して次のプレイヤーの先頭走者となります。
その他の、遅れ時間チップのないプレイヤーは0点です。
遅れ時間チップのあるプレイヤーは、そのポイントに応じてマイナスポイントを取得します。
あらかじめ好みに応じて、3-5ラウンドと決めておき、そのラウンドが終わったときに最も多くポイントを取得した者が勝者となります。