FAMILY BUSINESS〜ファミリービジネス〜

内幕

 禁酒法時代、ギャング団(モブ)は勢力争いをしていました。それぞれのプレーヤーは抗争を行い、敵対する全ての他のモブ構成員を抹殺するという、「ファミリービジネス」を行います。ゲームの目的は、1人でもモブ構成員の残っている唯一のギャング団ボスとなることです。

内容品

 「ファミリービジネス」1セットは、カードケースの入った箱、プレーマット、ルール本、54枚のカードデッキ(モブデッキ)、56枚のカードデッキ(アクションデッキ)と6枚の簡易リファレンスカードから成り立ちます。

ギャングデッキ

 9人のモブ構成員カードで出来た6つのギャング団に分かれます。

アクションデッキ

 アクションデッキには3タイプのカードがあります。アタックカード、レスキューカード、カウンターカードです。アタックカードは、対立するモブ構成員カードを処刑するか、ヒットリスト上にそれを置くことができます。レスキューカードは、モブ構成員カードをヒットリストから取り除くか、あるいはそれらの執行を延期することができます。カウンターカード(赤と黄色の丸によって識別できます)は、順番と関係なくプレー出来る唯一のカードで、対抗者の行動を邪魔するために使います。

準備

 プレーヤーはそれぞれモブを選びます。もし6人未満で遊ぶ場合、選ばれなかったモブの構成員カードは使わないので、しまっておきます。各プレーヤーは、他のプレーヤーから見えるように、自分の前にモブ構成員カードを置きます。

 プレーマットを置き、そしてマットの端に、カードホルダーの入った箱を置いてください。「ファミリービジネス」と書いたところの反対側、れんが壁のある側の面を接します(箱の裏側の写真を参照して下さい)。これで壁が出来上がります。処刑されたモブ構成員カードは、 共同墓地エリア(R.I.P と前に書かれたカードホルダー)に埋葬されます。 共同墓地に置かれたカードは、ゲームにはもう使用しません。

 モブ構成員カードが「ヒットリストに乗る」時は、そのモブ構成員カードを、箱の一番そばに、表を上にして置きます。つまり「壁を背にする」のです。次のモブ構成員カードは、前に置かれたカードの次、壁から離れる方向に置きます。

 ディーラーはアクションデッキをよく切って、そして表を下にして、それぞれのプレーヤーに5枚ずつ配ります。これは、プレーヤー各自が持ち、他の人には見えないようにします。ディーラーは、アクションデッキの残っているカードは、表を下にして、カードホルダーの CARDS エリアに置きます。

プレイ

 ディーラーからプレーします。カウンターカードがプレーされていない限り、時計回りにプレーしてください。もしカウンターカードがプレーされたなら、カウンターカードをプレーしたプレーヤーからプレーして下さい。

 ディーラーは最初の順番に、アクションデッキの1番上からカードを1枚引き、手に加えます。そして、自分の手から1枚のカードを選んで、捨て札の山の1枚目として、表を上にして、捨て札トレーに置きます。ディーラーは、捨てたカードに当てはまる行動を行うか、あるいはそれを捨て札であると宣言します。

 次のプレーヤーも、同じくアクションデッキからカードを引き、手からカードを選んで、そしてそれをプレーするか、あるいはそれを捨て札であると宣言します。この調子で、時計回りでプレーは続きます。もしアクションデッキのカードがなくなったら、捨て札を裏返して良く切って、新しいアクションデッキとして下さい。

 「カウンターカード」(赤と黄色の丸によって識別されます)は、順番を飛ばしてプレーできる唯一のカードです。カウンターカードは1度に1人が1枚、今のプレーに対抗して出すことが出来ます。カウンターカードのインストラクションに従った直後に、カウンターカードのプレーヤーは彼がプレーして減ったカードの代わりに、アクションデッキからもう1枚のカードを引きます(それぞれのプレーヤーは、いつも5枚のカードを持つようにします)。プレーは、カウンターカードをプレーしたプレーヤーから再開されます。

 モブ構成員カードが「ヒットリストに乗る」時は、そのモブ構成員カードを、箱の一番そばに、表を上してに置きます。つまり「壁を背にする」のです。次のモブ構成員カードは、前に置かれたカードの次、壁から離れる方向に置きます。

抗争

 もし、MOB WAR(抗争)、VENDETTA(報復)、AMBUSH(張込み)カードがプレーされた場合、抗争が始まります。また、もしプレーヤーの順番の終わりに、ヒットリストの上に6枚以上のモブ構成員カードがあるなら、あるいはもしゲーム中で、残りのモブ構成員カードが6枚以下となったなら、抗争が自動的に始まります。ヒットは、ギャング戦争が始まった、その次の順番から始まり、それぞれのプレーヤー順、カードをアクションデッキから引く前に行います。これは、ギャング戦争が終わるまで、それぞれの順番の時に繰り返されます。抗争の間に、ヒットリストの最初のモブ構成員カード、あるいはVENDETTAカードかAMBUSHカードがプレーされているなら最初の2枚のモブ構成カードが、ヒットされ、死刑執行されて、そして埋葬されます。もしヒットリストの上にモブ構成員カードがなくなったなら、ヒットは起きず、そして抗争は終了します。

 あるプレーヤーのモブ構成員カードのすべてが共同墓地で埋葬されたなら、負けとなります。最後の構成員カードがヒットされた瞬間に、そのプレーヤーの持っているカードは全て捨て札となります。そのプレーヤーが当該の順番だった場合、次のプレーヤーがプレイを続行します。ゲームは、構成員カードが1枚きりとなるか、全ての構成員カードがなくなったときに終わります。最後に構成員カードが残っていたプレーヤーが勝利者です。

アクションデッキ

 次のことはそれぞれのカードがすることができることの徹底的な説明です。必要ならいつでも、このセクションを参照してください。また、6枚のリファレンスカードを、カードデッキのすばやい参照のためにゲーム中使えるよう用意しました。アタックカードとカウンターカードの関係が書いてあるので、プレーヤーがそれぞれのカードをいつ使えるかわかります。

アタックカード

 アタックカードは、ヒットリスト上に敵のカードを置き、抗争を始めるために使われる標準的なプレー用のカードです。

CONTRACT(契約)カードは、敵のカードを1枚、ヒットリストに置けるカードです。MOB POWER(組織の力)カードか、FAMILY INFLUENCE(圧力)カードが、カウンターカードとして使われるかもしれません。

CONTRACT/NO MOB POWER(組織の力の及ばない契約)カードは、MOB POWER(組織の力)カードがカウンターカードとして使えない以外は、CONTRACT(契約)カードと同じです。FAMILY INFLUENCE(圧力)カードはカウンターカードとして使えます。

CONTRACT/NO FAMILY INFLUENCE(圧力の及ばない契約)カードは、FAMILY INFLUENCE(圧力)カードがカウンターカードとして使えない以外、CONTRACT(契約)カードと同じです。MOB POWER(組織の力)カードはカウンターカードとして使えます。

CONTRACT/NO MOB POWER/NO FAMILY INFLUENCE(なんの力も及ばない契約)カードは、MOB POWER(組織の力)とFAMILY INFLUENCE(圧力)カードのいずれも、カウンターカードとして使えない以外、CONTRACT(契約)カードと同じです。

PRIORITY CONTRUCT(優先契約)カードは、選ばれたモブ構成員カードがヒットリストの最初に置かれること以外、CONTRACT(契約)カードと同じです。MOB POWER(組織の力)あるいはFAMILY INFLUENCE(圧力)カードがカウンターカードとして使えます。もしMOB POWER(組織の力)カードがカウンターカードとしてされた場合、PRIORITY CONTRACT(契約)カードを出したプレーヤーは、ヒットリストの最初に自分のモブ構成員カードを1枚置くことになります。

DOUBLE CONTRACT(倍額契約)カードは、同じ組の2人のモブ構成員カードがヒットリストに乗ること以外、CONTRACT(契約)カードと同じで。MOB POWER(組織の力)あるいはFAMILY INFLUENCE(圧力)カードがカウンターカードとして使えますが、取って代わられたり救われたりの影響を及ぼすのは、2人のうち1人分だけです。モブ構成員カードが1枚しかない状態のプレーヤーに対して、DOUBLE CONTRACT(倍額契約)カードが使われた時、そのモブ構成員カードは、カウンターカードを使う使わないにかかわらず、ヒットリストに載せられます。

HIT(殺人)カードは、あるモブ構成員カードがヒットリストに乗っているか否かに関わらず、そのカードの死刑執行を行うことが出来ます。ただし、HIT(殺人)カードのプレーヤーは、直後に自分のモブ構成員カードの1人をヒットリストに載せなくてはなりません。 これが、ヒットリストの先頭にいないモブ構成員カードの死刑執行を行える唯一のカードであることに注意してください。

ST.VALENTINES DAY MASSACRE(バレンタインデーの大抹殺)カードは、その時ヒットリストに載っている全てのモブ構成員カードを処刑し、埋葬します。

DOUBLE CROSS(裏切り)カードは、対立するそれぞれの組から1人ずつモブ構成員カードを選んで、そしてヒットリストの好きな順番にそれを載せます。順番はこのカードを出したプレーヤーが選択します。

MOB WAR(抗争)カードが出されれば、例えヒットリストに6人未満しかモブ構成員カードがなかったとしても、抗争が始まります。

AMBUSH(張込み)カードが出されれば、ヒット率2倍の抗争が始まります。次のプレーヤーの順番から、毎回始めに、ヒットリストの先頭2人のモブ構成員カードが執行され、埋葬されます。これはこの抗争が終わるまで続きます。

VENDETTA(報復)カードは、そのプレーヤーに対抗しているギャングから2人ずつモブ構成員カードを取り出して、好きな順番でヒットリストの上にそれらを置きます。そして、ヒット率2倍の抗争が始まります。SAFE HOUSE(隠れ家)カードをカウンターカードとして使え、その組のモブ構成員カード全てがヒットリスト掲載から守られます。

レスキューカード

 レスキューカードはプレーヤーのモブ構成員カードらをヒットリストから取り除くことによって、あるいはモブ構成員カードの執行を延期することによって、これらカードを守るために、普通のプレーの順で出します。これらのカードはどのプレーヤーのモブ構成員カードでも救えます。

TAKE IT ON THE LAM(急いで逃げろ)カードを出したプレイヤーは、ヒットリストから1枚のモブ構成員カードを選び、ヒットリストから取り除きます。FINGER(密告)カードをカウンターカードとして使えます。

POLICE PROTECTION(警察の保護)カードを出したプレイヤーも、ヒットリストから1枚のモブ構成員カードを選び、ヒットリストから取り除きます。FINGER(密告)カードは使えません。

SUBSTITUTION(代役)カードを出したプレイヤーは、ヒットリストから1名を選び、対抗するモブ構成員カード1枚と置き換えます。

INTRIGUE(陰謀)カードを出したプレイヤーは、ヒットリストを好きなように並び替えられます。ただし、モブ構成員カードの追加や削除はできません。

TRUCE(休戦)カードをプレイヤーが出した時点で、抗争は終わります。もし、ヒットリストの上に6人以上のモブ構成員カードがあったり、全体のモブ構成員カードが残り6枚以下であるなら、TRUCE(休戦)カードでは停戦にはなりませんが、以降の抗争で処刑されるカードは1枚ずつになります。

PAY OFF(賄賂)カードを出したプレイヤーは、ある1つのモブに属する全てのモブ構成員カードをヒットリストから取り除けます。

FEDERAL CRACKDOWN(連邦警察の手入れ)カードは、ヒットリストからすべてのモブ構成員カードを解放するカードです。

カウンターカード

 カウンターカード(赤と黄色の丸で識別されます)が、順番を無視してプレーできる唯一のカードです。カウンターカードは、プレイヤーのプレイに対して、ある1人から1枚だけプレイされます。カウンターカードを出したプレイヤーは、カウンターカードに従ったプレイを行ったあと、カウンターカードを出した分として、すぐにもう1枚カードを補充します(それぞれのプレーヤーの手に、いつもカードが5枚あるようにします)。次のプレイは、カウンターカードをプレーしたプレイヤーから再開します。

FINGER(密告)カードは、TAKE IT ON THE LAM(急いで逃げろ)カードに対抗してプレーでき、モブ構成員カードがヒットリストから外されるのを阻止します。どのプレーヤーでも、FINGER(密告)カードをプレーできますが、有効なのは一番最初にこのカードを出したプレイヤーのものだけです。そのプレイヤー以外は、出そうとしたカードを手に戻してください。

SAFE HOUSE(隠れ家)カードは、VENDETTA(報復)カードに対抗してプレーする事ができます。SAFE HOUSE(隠れ家)カードを出したプレイヤーのモブ構成員カードは、ヒットリストに載せなくていいのです。

MOB POWER(組織の力)カードは、CONTRACT/NO MOB POWER(組織の力の及ばない契約)カードと、CONTRACT/NO MOB POWER/NO FAMILY INFLUENCE(どんな力も及ばない契約)カード以外の、どのタイプのCONTRACT(契約)カードにも対抗してプレー出来ます。そして、CONTRACT(契約)カードによって攻撃されたモブ構成員カードを置いた場所に、CONTRACT(契約)カードを出したプレーヤーのモブ構成員カードを置かせます。もし、DOUBLE CONTRACT(倍額契約)カードに対抗してMOB POWER(組織の力)カードをプレーする場合、モブ構成員カードのうち1枚だけを外し、攻撃したプレイヤーのモブ構成員カードを置きます。その2枚のカードを置く順番は、MOB POWER(組織の力)カードを出したプレーヤーが決定します。

FAMILY INFLUENCE(圧力)カードは、CONTRACT/NO FAMILY INFLUENCE(圧力の及ばない契約)カードとCONTRACT/NO FAMILY INFLUENCE/NO MOB POWER(なんの力も及ばない契約)カード以外の、どんなタイプのCONTRACT(契約)カードにも対抗してプレーできます。そして、モブ構成員カードがヒットリストの上に置かれるのを阻止します。もし、DOUBLE CONTRACT(倍額契約)カードに対抗してFAMILY INFLUENCE(圧力)カードをプレイする場合、今回ヒットリストに載せられたモブ構成員カードのうち1枚だけが、ヒットリストから外されます。

LUENCE(圧力)カードをプレイする場合、今回ヒットリストに載せられたモブ構成員カードのうち1枚だけが、ヒットリストから外されます。