ゴールドラッシュ

Reiner Kniziaによる2-5人用のゲーム。

内容物

ゲームの目的

プレイヤーは何かが起こる場所に集まります。金塊を掘り当てることもあれば、偽金にあうこともあるでしょう。何にせよ財産を手に入れようとします。眠っている金貨を掘り出して、適切な参加者に巧みに振り分けることによって、金貨は各プレイヤーに配分されます。もっとも多くの金貨を手に入れたものが、ゴールドラッシュの勝者となります。

準備

中央に6つのシンボルカードをおきます(独語ルールブック参照)。年長のプレイヤーが銀行家になって、支払うための46個の金貨を預かります。4回プレイしてゲームを争います。各プレイヤーは自分の色のチップを3つずつもらいます。プレイヤーが5人に満たない場合、余ったチップは使いません。全ての人物カードとコインカードを一緒にしてよく混ぜ、裏を上にして山札とします。最も多くの金塊を持っている人間が最初のプレイヤーになります。

プレイの概要

プレイヤーからプレイヤーに、順番にプレイしていきます。各プレイヤーは山札から1枚取り、表を上にして見せます(これを全てについて行います)。取ったカードは手札にせず、すぐに表にして場におきます。シンボルカードはカードをおく位置を示しています。

カードの説明

プレイヤーは自分の番に、山札の一番上のカードを見えるようにしてめくります。カードには人物カードとコインカードの2種類があります。

人物カード

30枚の人物カード中、同じマークのカードが5枚ずつあります。同じグループには同じマークのカードがついています。(冒険家、金鉱堀り、女性、店主、山賊、偽金造り)。

「トリュフ堀りとブタ」のカードにはブーツのマークが描かれており、これは冒険家を示すマークです。

めくられた人物カードは全て、その属するシンボルカードの左側に置きます。

コインカード

36枚のうち、18枚が金貨カードです(金額はカードによって異なります)。残りの18枚が偽金です。めくられたコインカードは全て、シンボルカードの右側に、どこかのシンボルカードに属するように置いていきます。大事なのは、各グループには6枚までしかコインカードを置けないと言うことです。ラウンドの終わりには、各グループにはきっちり6枚のカードが置かれることになります。さらに、コインカードは、出来る限り人物カードの出ているところに置かなければなりません。

(独文ルールを見よ)14枚のカードが開かれ、冒険家と店主と女性の欄が配置可能になっています。冒険家のところにはすでに6枚のコインカードが置かれています。この場合新たに出現したコインカードは女性と店主のどちらかに置くことになります。

全く人物が出る前や、すでに6枚置かれてしまったときなど、もう置けない場合は、残りの好きなところにコインカードを置けます。

(絵はありません)冒険家と女性のところにすでに6枚ずつコインカードが置かれました。他の人物カードは置かれていません。ここに新たにコインカードが置かれました。プレイヤーは山賊のところにカードを置きました。次の人もコインカードでした。この人は偽金造りのところにカードを置きました。

コインカードの価値の総計が、所属するグループ全体の価値となります。偽金カードは価値なしなので、最終的には場からどけます。金貨カードは、描かれている金貨の数が、そのカードの価値となります。

グループへの参加

人物カードを引いたプレイヤーは、そのグループに参加するかどうか決めることが出来ます。 参加することに決めたら、自分のチップを1枚、そのグループのシンボルカードに置きます。そして順番は次の人に移ります。もし参加しないことに決めたら、順番は直ちに次の人に移ります。

人物カードを引いたプレイヤーだけがチップを置くことができます。そして、置くことが出来るのは人物カードを引いた直後だけです。次のカードが引かれたらチップは置けません。

チップを一度置いたら、取り戻したり他のグループに置いたりはできません。

もし二度、三度同じグループのカードを引いたら、2枚目、3枚目のチップも同じグループに置いてかまいません。

いくつかのグループがありますが、全部カードがめくられれば同じ人数になります。

各プレイヤーは各ラウンドで3個まで自分がどのグループに属するか示すためにチップを置くことが出来ます。

計算

全てのカードが場に置かれたら、ラウンドは終了し、決算に入ります。

一番上のグループから個々に計算していきます。
まず、金貨の合計を求めます。次に、その合計をシンボルカードに乗っているチップの数で割ります。端数は切り捨てます。その後、グループに属しているプレイヤーは、チップ数に比例して金貨を払い出してもらいます。

冒険家のグループには13の金貨がありました(6,4,3の金貨カードがあったので。残りの3枚の偽金カードは数えません)。冒険家のシンボルカードには2つの赤チップと1つの青チップがありました。全部でチップが3枚あるので、13を3で割って端数を切り捨て、1枚あたり4金貨と計算します。残っている1金貨は支払いされません。赤プレイヤーは2チップなので8金貨を、青プレイヤーは1チップなので4金貨として銀行から受け取ります。他のプレイヤーはチップを置いていないので、この決算には参加できません。

このようにして、6つのグループについて払い戻しを行います。そして次のラウンドを始めます。全ての人物カードとコインカードを回収してよく混ぜます。各プレイヤーには自分の色のチップを3枚ずつ再び配ります。金貨は各自自分のものです。

ゲームの終わりと勝者

4回ラウンドを行ったらゲーム終了で、最も金貨を稼いだプレイヤーがGOLDRAUCHの勝者となります。

戦略のヒント

持っている3チップは、各ラウンドでのみ使えて、次のラウンドに持ち越せないことを考えていください。いつ置くか、どこに置くかが非常に重要です。もし早めにチップを置けば、他のプレイヤーはそこにこぞって偽金を置くようにするでしょう。しかしもしずっとチップを置かなければ、3チップを置ききれないことになってしまいます。自分が人物カードを引いたときでなければ、チップは置けないからです。

あまり多くの金貨カードを一つのグループにまとめないことも大事です。そういうグループには他のプレイヤーが参入するのが楽だからです。少しの金貨を一人で手に入れた方が、多くの金貨を多くのグループで分けるより得なことがよくあります。

ゲーム中では一番良い可能性を取るように努力しましょう。そして、1つのラウンドで頑張りすぎないようにしましょう。4ラウンド後でないと勝者は決まらないのですから。

ところで

Hugendubelverlagから、同じ作者の書いた本「さいころとカードを使った新しい戦略ゲーム」("Neue Taktikspiele mit Wuerfeln und Karten")が出ています。全208ページ。Reiner Knizia博士の作った50の分かりやすくそれでいて奥の深いゲームが紹介されています。(このゲームも含まれています) [ムが紹介されています。(このゲームも含まれています)