米の不作を呪うしかない?

天下一ラーメンに値上げの危機!

 冷夏のおかげで、今年の米は記録上、史上最大の不作となる可能性が高い。東北の一部では米の買い占めなどで、米が高値になっているというし、ヤミ米が横行しているという。 あの値段のやすさと、(少し濃いめなものの)味の良さをもって、下宿生を中心として塾生に根強いファンのいる天下一ラーメンが今、このあおりをまともにくらって、選択を迫られている。現在使っている米が値上がりし、このままでは赤字になりそうなのである。天下一ラーメンで米を使うものといえば、チャーハン、スタミナ飯、ザーサイ飯、定食、肉野菜ライス、それにラーメンのサービスライスなど、天下一の利用者のよく注文するメニューの大半を占めている。
 解決案は値上げをするか?米を安い物にするか?とあるが、どれも難点をかかえている。
 まず、値上げの問題である。
 一般に天下一ラーメンの飯は安いといわれているが、実際には100円、200円の差である。現実に値上げをすれば、ただ、安いだけで来ている客が離れるのは必死であろう。
 第一、今年は米の不作のせいとして値上げをするとしても、もし来年豊作だったら、値下げできるのだろうか?値下げしなければ非難の声が上がるだろうが、実際値下げは無理である。
 それに、天下一ラーメンの方も、よく来てくれる客のためにも値上げはしたくないようだ。
 米を安い物にするというのも、問題がある。大きい声ではいわないが、天下一ラーメンのライス(白い飯)は実はあんまりおいしくない。少し固くて、芯が残っているような感じがするのである。今は結構いい米を使っているらしいが、この上安物の米を混ぜたりしたら、どうなるのであろうか?
 「もうこれは天下一ラーメングループで米を平行輸入するしかないだろう」といった、過激な上にただおもしろがっているとしか思えない意見もあるが、天下一ラーメンにはがんばってもらうしかないのではないだろうか?


ちなみにこの後、天下一ラーメンはご飯物を中心に値上げをしたが、次の年に元に戻した。あっぱれである。